2月19日から28日まで小笠原に滞在し、1回目の調査を実施しました。
例年、冬の小笠原は強風・高波の日が続きます。今回も例外ではなく、10日間の滞在のうち、船を出航することができたのはわずか3日間でした。
オガサワラヒメミズナギドリ(以下、オガヒメ)の繁殖が唯一確認されている東島の周辺に的を絞り、海底地形や島からの距離、時間帯などを考慮した上で、3日間の調査を実施しましたが、調査対象であるオガヒメは残念ながら確認できませんでした。オガヒメの確認に至らなかった一方で、本種と同様に東島で繁殖するオガサワラミズナギドリ(以下、オガナギ)は、本格的な繁殖開始よりも1ヶ月以上早かったにもかかわらず、50羽以上を確認しました。オガナギのほとんどの個体は、早朝は東島から沖方向へ、夕方は沖から東島方向へ飛翔しており、この時期にはすでに繁殖地である東島を訪れているようです。本格的な繁殖シーズンに入っていると推測されるオガヒメが確認されなかったことは、東島で繁殖する数が非常に少ない、またはオガナギとは異なった生態(かなり遅い時間に帰島する等)を持っているのかもしれません。いずれにしても、3日間という限られた調査回数では判断できないことから、今後も継続して調査を行っていきます。次回夏季調査は8月末頃、冬季調査は来年の3月頃の予定です。
次回はより良いご報告ができるよう頑張りたいと思いますので、引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。
なお、調査結果の詳細は、秋に発表予定の「研究報告レポート」で報告いたします。
リターンの一つであるオガサワラヒメミズナギドリTシャツが完成しました!
Tシャツのデザインは、箕輪義隆さんに書き下ろしていただきました。東島をバックに飛翔するオガサワラヒメミズナギドリを描いた迫力あるイラストです。
これから当該リターンへご支援をいただきました皆様へ順次発送を進めます。楽しみにしていてください!
リターンの一つとして設定しました仙台湾での海鳥調査を、1月22日に実施しました!
当日はとても寒い中の出港となりましたが、ご参加頂きました皆様に改めて御礼申し上げます。
今冬は最近になって気温は低くなってきているものの、海水温度は平年よりも高い状況が続いています。そのため、船長からは例年よりも小型の海鳥であるウミスズメ類は少なめ、と事前に聞いていたこともあり、やや不安な中での出港となりました。
湾内を例年と同じコースで回り始めると、個体数は少ないもののウミスズメとウトウの小群、海ガモ類(ビロードキンクロ、クロガモなど)を見ることができました。
対照的に、アビ類は過去にないほど個体数が多く、特にシロエリオオハムとオオハム2種の5,000羽を超す群れは圧巻でした!
そして、この調査の目的の一つであるマダラウミスズメは3羽を見ることができました!本種は極東地域にのみ分布するウミスズメ類で、詳しい生態や個体数などに不明な点が多く残っています。1930年代頃までは東京湾でも普通種だったとされていますが、個体数は大きく減少しているようで、そのような本種が毎年越冬している仙台湾は本種の重要な生息地であると言えるでしょう。
近年、仙台湾を含む宮城県沖は、海水温度の上昇により魚種も変化していると聞きます。海鳥は海水温度や餌と関わりが深いため、マダラウミスズメなどの海鳥の生息状況がどのように変化していくのか、今後も注視していきたいと思います。
無事にクラウドファンディングが終了しました!多くの方よりご支援を賜り、改めて心より感謝申し上げます。
私にとって初めてのクラウドファンディングだったこともあり、開始当初は不安しかなかったと言っても過言ではありません。しかし、ゴールの達成に向けて多くの方にご協力と共感をいただいていることを強く感じることができました。また、いただいたご支援や応援に応えられるよう、改めて責任の重みを強く感じております。
今後は来年2月に1回目の調査を行う予定です。進捗状況で随時報告していきますので、今後ともご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。
皆様からの多大なご支援を賜り、NEXT GOALを達成することができました!心より感謝申し上げます。
正直なところNEXT GOALの達成は難しいと感じていたこともあり、多くの皆様からご関心を寄せていただいていることを改めて実感するとともに、ご期待に応えられるよう、今後の調査をより一層頑張って努めていきたいと考えております。
残り3日ありますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
33,000円のご支援のリターンとなるTシャツのイラストが完成しました!
作画は科学イラストレーターであり海鳥ハンドブックの著者としても知られる箕輪義隆さんにご依頼し、作成していただきました。
このTシャツは、皆様にご着用いただくことで、より多くの方に本種を知っていただくきっかけになればと思い、作成することにいたしました。
オガサワラヒメミズナギドリの繁殖地として知られる小笠原諸島東島を背景に飛翔する姿を描いていただいております。
私自身も、このイラストがTシャツになることをとても楽しみにしています!
皆様から多大なご支援をいただいております当プロジェクトの募集期間は、いよいよ残り1週間になりました!
おかげさまをもちまして目標金額を達成しましたことから、現在ネクストゴールへ向けて挑戦中です。
ネクストゴールにより調査回数を増やすことで、より多くのデータを得ることができると考えております。
すでにご支援いただいておりますサポーターの皆様には、このプロジェクトの情報拡散に引き続きご協力いただけましたら幸いです。
引き続きご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。
多くの方よりご支援をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。おかげさまで、早速に目標金額を達成することができました。
12月8日の締め切りまで55日ありますので、200万円を目標金額として、NEXT GOALにチャレンジすることに致しました。これまでの計画に加えて、2回の追加調査と学会発表に参加するための費用にさせていただきたいと思います。追加調査を行うことで、より広範囲の海域をカバーすることができるほか、オガサワラヒメミズナギドリの鳴き声が比較的多く記録されている4月の調査も可能になります。また、これらの結果を、日本鳥学会で発表することで、より多くの方に結果を届けることができます。
NEXT GOALの達成に向けて、今後ともご支援並びにご協力のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。
お礼メッセージ
34
人
が支援しています。
(数量制限なし)
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載
37
人
が支援しています。
(数量制限なし)
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ
36
人
が支援しています。
(数量制限なし)
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / オガサワラヒメミズナギドリTシャツ
26
人
が支援しています。
(数量制限なし)
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / オガサワラヒメミズナギドリTシャツ / 現地調査の様子の動画限定公開
4
人
が支援しています。
(数量制限なし)
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / オガサワラヒメミズナギドリTシャツ / 現地調査の様子の動画限定公開 / 仙台湾での海鳥調査参加(日帰り乗船)またはオンライン個別ディスカッション
4
人
が支援しています。
(数量制限なし)
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / オガサワラヒメミズナギドリTシャツ / 現地調査の様子の動画限定公開 / 仙台湾での海鳥調査参加(日帰り乗船)またはオンライン個別ディスカッション / 小笠原での海鳥調査参加(4日間乗船)またはオンライン出張講演会
0
人
が支援しています。
(数量制限なし)